クリスマスツリー

いつもは、家のあちこちにクリスマスコーナーが出来る我が家も、子ども達が大きくなり、私も仕事がハードになり、なんだか皆が忙しくて、ずっとツリーが出せなかった。だからミニツリーを買ってきて数年前Sちゃんがプレゼントしてくれたトナカイを玄関に並べて置いた。私は、それだけでも、クリスマス気分が盛り上がり楽しくなっていた。でも、ある日菜穂に言われた。「やっぱり大きいツリーに飾りつけしたいなあ」そこで、仕事が休みの日に、押し入れの奥からツリーを引っぱりだした。緑のもみの木状態で数日が過ぎた頃、仕事から帰ってくると、もみの木がクリスマスツリーに変身していた。菜穂が一人で飾ってくれたそう。このツリーを買った頃は、菜穂は小さくて飾りつけをすると圭輔と回りをらんらん踊っていたっけ。ライトの点滅が見たくて何度も部屋の電気を消して、チカチカの輝きに喜びの声をあげていたっけ。ツリーの下には毎年サンタさんへの手紙が置かれていた。ひらがなだけだった手紙にカタカナが入り、漢字が入った頃はサンタさん宛のクッキーも手紙と一緒に置かれていたっけ。私より少し背の高いツリーの木は、今はほとんど菜穂と同じ背になった。一年に一回お目見えする変わらないクリスマスツリーだけど、眺めていると節目の季節に心身共に少しずつ成長している子どもを改めて発見でいきたことがちょっぴり嬉しかった。もちろん、高輪で買ってきた新しいオーナメントも飾ってあった。