破体展

母の知人のTさんは破体書道の先生だ。今回、市のギャラリーでグループ展を開かれたので、早速伺って、作品を見せていただいた。「破体書」は、楷、行、草の一書体で一紙面上に表現する、私の習ってきた書道会の作品とは異なり、仮名交じりの文章の中に太古の時代の文字(金文)や篆書を取り入れて、一つの作品が完成されている。金文は、漢字の成り立ちのはじめの絵の象形文字で、同じ字でも、作品の中の言葉のもつイメージによって、かなり自由に表現され、時には書と絵の融合作品のようにみえるものもある。書道展で草書だけの作品などは、書にふれていても読めないことがあるが、破体書の作品は言葉の意味、イメージが伝わりやすく、新鮮な感じがした。Tさんの先生の作品の筆さばき、筆の枯らしは本当にすばらしく、芸術的だった。書の四千年の歴史の奥深さが感じられた、今日の破体展、木々に囲まれたギャラリーで光を放っていた。会場にさりげなく置かれていた山の花も
美しかった。